[アップデート] モニタリングが捗る!Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) で16個の CloudWatch メトリクスが追加されました
こんにちは、菊池です。AWSのアップデート記事を書くのは久しぶりです。
Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) で、新たに16個のCloudWatchメトリクスが追加されました。新しいメトリクスは、追加の費用なしで利用できます。
追加されたメトリクス
追加されたメトリクスは以下の通りです。本記事執筆時点、公式ドキュメントは英語版のみアップデートされています。
リソース使用率
Metric | 説明 |
DatabaseConnectionsMax | 1分間に新たにオープンされたコネクションの最大数 |
DatabaseCursors | 1分間でオープンされたカーソルの数 |
DatabaseCursorsMax | 1分間でオープンされたカーソルの最大数 |
DatabaseCursorsTimedOut | 1分間でタイムアウトしたカーソルの数 |
操作
実行されたオペレーションが詳細にモニタリング可能になっています。
Metric | 説明 |
DocumentsDeleted | 1分間で削除されたドキュメントの数 |
DocumentsInserted | 1分間で挿入されたドキュメントの数 |
DocumentsReturned | 1分間で返却されたドキュメントの数 |
DocumentsUpdated | 1分間で更新されたドキュメントの数 |
OpcountersCommand | 1分間で発行されたコマンドの数 |
OpcountersDelete | 1分間で発行されたDeleteの数 |
OpcountersGetmore | 1分間で発行されたGetmoreの数 |
OpcountersInsert | 1分間で発行されたInsertの数 |
OpcountersQuery | 1分間で発行されたクエリの数 |
OpcountersUpdate | 1分間で発行されたUpdateの数 |
TTLDeletedDocuments | 1分間でTTLタイマーで削除されたドキュメントの数 |
システム
これまでは全体のキャッシュ使用率しかわかりませんでしたが、インデックス単体でのキャッシュヒット率がわかるようになりました。
Metric | 説明 |
IndexBufferCacheHitRatio | インデックスのキャッシュヒット率(パーセント) |
実際に見てみた
実際に、DocumentDBを操作して、表示されるメトリクスを確認してみます。
追加された、オペレーション関係のメトリクスが確認できました。
まとめ
DocumentDBに新たに追加されたCloudWatchメトリクスを紹介しました。特に、CRUDオペレーションがCloudWatchで確認できるようになったことで、リソース使用状況やパフォーマンスに影響が出た際に、実際にどの程度のオペレーションが発生していたかが確認可能になりました。また、インデックスのキャッシュヒット率はクエリパフォーマンスに大きく影響する部分なので、クエリが遅い際の切り分けが捗ります。
MongoDBでもOpsManagerやサードパーティのモニタリングツールで実現していた部分ですので、DocumentDBで標準サポートされることでより使いやすくなったことでしょう。